起動できなくなったPCのデータ救出ができなかった話

この記事は前回の記事の続きですがそちらは特に見る必要はないので興味があれば覗くぐらいでいいです。

OSを原因とする起動不可能な状態に陥ったPCからデータを取り出す術を、私の失敗談も含め解説します。

前回の記事のあらすじ
何をしてもPCが起動できなくなったので新しいPCを買った。

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用意するものリスト

  • (必須) 救出対象とは別のPC環境
  • USBメモリ(起動用) 4GBあれば十分。2GBは欲しい。
  • USBメモリなどのフラッシュメモリ(データ救出用) 救出対象のデータ容量分必要。
    • USBポートが足りなければUSBハブを使う
  • OSイメージとなるISOファイル (Linuxディストリビューションなど)
  • Rufus (USBメモリにOSイメージを焼くOSS)

USBメモリが2つあれば特に凝ったことはせずデータを取り出せるはず。

私が利用したOSイメージはUbuntu 18.04.3 LTSです。ファイルサイズは2GBほど。

手順

作業環境・救出対象ともに「Windows 10」であること、利用するISOイメージは「Ubuntu」を前提として進めます。

自分が使うものに合わせて適宜置き換えてください。

  1. USBにOSイメージを焼く。
  2. 救出対象のPCをUSBブートによって起動する。
  3. 救出するデータを「コピー&ペースト」する。
  4. 救出対象のPCの電源を落とし、すべてのUSBメモリを抜く。

USBにOSイメージを焼く。

ここで使用するUSBメモリはフォーマットする関係上データが吹っ飛ぶので、大事なデータが入っているUSBメモリは使わないようにしましょう。

USBメモリを作業用のPCに挿し込んでRufusを起動します。

デバイスの項目は外部ストレージがUSBメモリのみであれば挿し込んだものが自動的に選択されるはずなので、ブートの種類の項目でダウンロードしたISOファイルを選択するだけだと思います。

それら以外はデフォルト設定で構わないので、「スタート」ボタンをクリックしてUSBにOSイメージが焼き上がるまで待機しましょう。

PCをUSBブートによって起動する。

上手に焼けましたらUSBメモリを安全に取り外し、救出対象のPCに挿し込んで起動します。

PCのメーカーによって違いますが、F2キーだったりF10キーだったりF12キーだったり専用キーだったりを起動直後に連打して、Windows回復環境を表示する。連打するキーは「メーカー名 Windows回復環境」とかで調べてください。

オプションの選択」画面から「デバイスの使用」に進み「EFI USB Device」を選択すると、USBで接続したデバイスでPCを起動します。

この直後に選択したOS毎のブートローダが表示されるはずです。UbuntuであればGNU GRUBです。
参考:GNU GRUB ver.2.02- Google検索

その時に「Install Ubuntu(利用するOS名)」を選ばないようにしてください。OSのインストールとはとどのつまり実質初期化なので、データが消えます

必要なのは一時的に別のOSで起動することなので「Try Ubuntu(利用するOS名) without Installing」か、それに類するものを選んでください。

何も問題が発生しなければ利用したOSのロゴが表示されるはずです。

参考:UbuntuのLive USBをつくる | MKTIAの備忘録

救出するデータを「コピー&ペースト」する。

無事に起動出来たら救出用のUSBメモリを挿し、そこに救出するデータを「コピー&ペースト」します。

間違っても「カット&ペースト」なんてしないように。後述する失敗談みたくなりたくなければ、というか基本的に安全なデータのやり取りにはコピーするという癖をつけておくといいです。

PCの電源を落とし、すべてのUSBメモリを抜く。

私が見た限りUbuntuにはWindows10と違って「安全な取り外し~」みたいなものはなかったので、シャットダウンしてから取り外しましょう。

データ救出完了

以上でデータの救出は完了です!

救出用のUSBメモリの中に救出したデータが入っていれば成功です。

OSイメージを焼いたUSBはすぐに別のどこかで使うとか、救出対象のPCにインストールするとかでないならフォーマットし直してもいいと思います。

以下は私の失敗談です。前回の記事の続きなので良ければそれも含めて見ていってください。

失敗談

適宜置き換える用語一覧
名称 OS 本体仕様
救出対象 旧PC Windows10 光学ドライブなし USBポートあり
作業環境 新PC Windows10 光学ドライブなし USBポートあり

私はAmazonで買ったTranscendの16GBのUSB 3.0 メモリ1つを使った。800円なり。もうこの時点で失敗濃厚。実はUSBメモリに一つ手間を加えると1つでもデータの救出が可能なんだけど、私はそのやり方がイマイチよく分からなかった。
このUSBメモリにOSイメージ(Ubuntu 18.04.3 LTS)を焼き、救出対象となる旧PCに差し込み、Windows回復環境で起動。

これでハードウェアになにか異常がないかどうか不安になりながら旧PCに差し込む。まあ無事にUbuntuは起動する。救出対象のデータはあった。が、ここでしくじった。

データ救出用の別のUSBメモリを用意することもなく、
USBのデータ領域を別けることもなく、
救出するデータを起動用のUSBメモリに「カット&ペースト」。
USBのマウントやらを外すものは見当たらなかったので旧PCの電源を落とし、

USBメモリを新PCに挿し直す。

するとデータは無かった

嫌な予感がしつつも旧PCにUSBメモリを挿し直して起動。

するとデータは無かった

ちなみにスクショとかスマホでの画面撮影はこの時すでに疲れてたのでやってません。やってたけどこの記事に画像が全く無い上、9月の出来事なのに記事の公開が12月なのも含めて「察して」状態。

まだだ、まだ終わらんよ!
と、旧PCでデータ復旧ソフトを実行することを思いつく。
4時間ほど試行錯誤、ネットで情報収集しつつ攻略チャートを作成。

まず、Ubuntuにデフォルトでインストールされていた「FireFox」でRecuvaをダウンロード。Zipファイルだったので、英語に苦労しつつ解凍(Extract)。中身の.exeファイルをダブルクリック。
するとArchiveManagerが起動し、なにやらエラーメッセージが表示される。

Linuxでは.exeファイルは実行できない。.exeファイルはWindowsの実行ファイル。知らんかった。そういえばそうだった。普段Windowsしか使わないから忘れていた。

詰み」である。

なんやかんやでwineっていうソフトウェアを使おうとしたがターミナル(Linux版コマンドプロンプト)で「そんなものありません」的なエラーメッセージが表示されて結局上手くいかなかった。

もう私の心はバッキバキに折れていた。

日付の変わり目から作業を開始し、初期化を決意する時には朝を迎えていた。凡そ7時間ほどぶっ通しで作業していたことになる。

これ以上データの復旧に拘泥するより、消えたプログラムは技術的に大したことはしていない[1]かといって時間を掛けていないわけではないから、旧PCはもう初期化してデータを全手動で復旧すればいいという結論に至る。別のところにバックアップしてたプロジェクトがあったのでダメージは然程でもない

疲れたろう。僕も疲れたよ。なんだかとても眠いんだ(夜更かし)。

教訓

この記事の救出作業はほぼ最終手段です。「手の打ちようがないのでデータだけでも救ける」という作業です。

のでこの最終手段を回避するための回復手段を持たなければなりません。

復元ポイント

一番手軽な対策は、復元ポイントを作成すること。

凡そバックアップと同じもの。復元ポイントを作成した時点まで状態を戻します。

普通はシステムアップデートなどで自動的に作成されるそうですが、筆者の環境では自動的に作成されていなかったので自分で作成しておくことをお勧めします。

どの時点でもいいので気が付いたときにちょくちょく作成しておくと精神的にもいいし、いざというときの保険になります。目安として短くて1ヶ月、あるいは長くて1年ほどの周期で作成しておくとダメージが少ない

システムバックアップ

次に手堅い対策として、システムバックアップを作成すること。

実質セーブポイントOSCドライブ、インストールしたソフトウェアなどもまとめて保存する。

外付けHDDDVD、推奨されないようだがネット上にも保存できる。

ノートパソコンだと光学ドライブが無いこともあるので、外付け光学ドライブも外付けHDDも無い場合はネット上に作成することになるはずです。

まあこの方法は少し面倒なので、諦めて他の手段あるいは救出作業に頼ることにしてもいいですが、完全に復元する方法が復元ポイントのみということになるので少しリスキーですね。

筆者は作成しないことにしました。

回復ドライブ

OSを原因とするエラーの対策には回復ドライブを作成する。

回復ドライブは更新プログラムをOSのみを保持する。のでUSBメモリにも作成可能

保険として救出作業で使用するUSBメモリ(Ubuntuとか)も一緒に保管しておくのもいいかもしれません。もちろん一つのUSBには入れておけないので別のUSBメモリにね!

参考記事

脚注

かといって時間を掛けていないわけではない

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